710 E ES-2

商品詳細

テイラーの700シリーズで、2016年にモデルチェンジされた時期のドレッドノートのノンカッタウェイ「710e」の美品中古！

テイラーの700シリーズは、その上位シリーズに王道モデルともいえる814ceをラインナップする800シリーズがあり、メイプルの600シリーズやマホガニーの500シリーズと比べて、800シリーズと同じくローズウッドを用いた700シリーズは影が薄く、近年ではテイラー社がこのシリーズに特徴付けようと数年ごとに細かな仕様変更が施されてきました。

今回入荷の「710e」は、2016年に仕様変更された時期のモデルで、いかにもテイラーらしいモダンなスタイルの800シリーズに対し、よりトラディショナルな風合いを求めてデザインされた仕様となっております。

サイド＆バックには800シリーズと同じくインディアンローズウッドを用いておりますが、トップ材にはルッツスプルースを用い、ブレーシングパターンも専用設計とすることで、より暖かみを持ったトラディショナルなトーンを狙った仕様になっており、更にドレッドノートシェイプでは珍しくショートスケール（Martinの000と同じ632mmスケール）でスロッテッドヘッドという仕様とする事で、よりラウドで奥行きのあるトーンとなっております。

トップに用いられるルッツスプルースは、シトカとイングルマンの交配種でカナダなどの北米方面で採集され、シトカらしい強度や弾力性とイングルマンらしい柔軟で繊細なタッチ感を併せ持った特性を持ち、木目の細かな白く美しく良質な木目が特徴で、アコースティックギターのトップ材としてはポテンシャルが高く、近年注目度の高まるスプルース材です。

このアコースティックギターのトップ材としては評価の高いルッツスプルースと、独特なスペックを持ったローズウッドのドレッドノートからのトーンは、野太く豊かな響きを持ちつつ、煌びやかでキレの良さをも併せ持った存在感の強いサウンドが魅力です。

ルックスも、どことなく懐かしさを感じつつも独特なデザインの指板のインレイや、バインディングやパーフリングにはウッドを用いた渋く落ち着いたデザインで、このサウンドキャラクターとの合わせて、テイラーの新しい試みを感じさせる仕上がりとなっております。

テイラーとしてはやや地味な印象を与えるスペックやルックスでしたので、登場から数年で更に仕様変更されてしまいましたが、テイラーの若きマスタールシアーであるアンディーパワーズの設計でもありますので演奏性やサウンドの評価は高く、搭載されるピックアップシステムもサウンドクウォリティ〜の高いES2ですのでエレアコとしての実用性も有り、なかなか侮り難いモデルでもあります。

製造は2016年製で年式の割には状態も良く、渋く存在感がありながらも他とは違う個性を持ち、実用性の高さをも持ったおすすめの中古品です。


[Spec]
Body Style : Dreadnought
Top : Lutz Spruce
Bracing : Performance X-Bracing with Relief Rout
Back & Side : Indian rosewood
Neck : Tropical Mahogany
Fretboard : Ebony
Scale Length : 24-7/8" (632mm)
Neck Width : 1-3/4" (44.5mm)
Electronics : Taylor Expression System 2 / ES2
ハードケース付属